暗号通貨は分散アプリケーションの夢を見るか?

ビットコインバブルが過熱していますね。もういつ弾けてもおかしくないとはみんな思っていると思うのですが、何処かからか燃料が追加されて高騰し続けているのが本当に不思議です。勉強のために2年間ほどビットコインとイーサリアムを運用し続けていたのですが、先日全部日本円化して、仕事用のMacbook Proを新調しました。それくらいには儲かったので感謝はしているのですが、なんだか怖いですねえ。


さて、最近のプロフィールに「最近興味のあることはブロックチェーンとマストドン」と書き続けているわけですが、後者はともかく1、前者は「暗号通貨への投機ですか」とよく勘違いされます。Macbook Pro買った身でいうのもなんですが、実はそうじゃないんです、ということをちょっとお伝えできればと思ってエントリを起こした次第です。

第1世代の暗号通貨、例えばビットコインなんかは、よく説明のある通り、分散型の台帳システムのみを備えています。時価総額としてはデカいのですが、台帳の検算に使われる計算資源は台帳の検算にのみ使われており、結局のところ代替通貨でしかありません。まあ、それはそれでありだとは思うのですけども、なんかもったいなくないすか。マイニングにかかる電力が環境負荷になってるのは、たびたび色んな筋から問題提起されています。

対して、第2世代の暗号通貨、例えばイーサリアムだと、明確に「分散アプリケーションのためのプラットフォーム」と定義されています。確かに暗号通貨としても通用するのですが、本質は計算資源を利用するためのトークンであり、台帳の検算以外に分散アプリケーションを動作させるために計算資源を使用します。どちらかと言えば、私が興味を持っているのはこっちの方です。

分散コンピューティングといえば、Winnyに触れないわけにはいかないでしょう。一般的にはファイル共有ソフトとして知られていますが、実はWinnyには分散型電子掲示板が実装されていました。匿名性は低いのですが、中央集権的なサーバー・クライアントモデルから脱却した掲示板システムは斬新で、いまだにフォロワーがいない状態です。

ロジックやストレージが分散化すれば、今までのサーバー・クライアントモデルでは生み出せなかったアプリケーションができるのではないか? というのが興味の源泉です。

そんなことを考えていたところ、INDIEGOGOHolo: Take Back the Internet – Shared P2P Hostingという出資案件を見つけました。

やってることはイーサリアムとだいたい一緒なのですが、

  • 家庭におけるおしゃれなマイニングデッキ
  • ピンと来やすい初期実装アプリケーション
  • より分散アプリケーションにフォーカスしたプロジェクト

という点がいい感じなので、HoloPortに思い切って出資してみました。

将来的に、こういった分散コンピューティング環境でソーシャルゲーム(本来の意味の方です)を実装できると面白いのではないかな、と思って色々もやもやと考えています。Holoに関しては新しい情報が出てきたらまたエントリにしたいと思いますので、よろしくお願いします。

  1. ちなみに共同でインスタンスを運用しております。興味のある方はお問い合わせください。

 

カクセキュ第11回が掲載されました。

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架空世界 認証セキュリティセミナー 第11回「政府による認証と認可【勇者王ガオガイガー】」「せぐなべ」に掲載されました。

第11回ですが、結構難航したんですよね。認証とか認可という言葉は色々な業界で使われてる割に、定義が結構ブレているんですよ。今回は記事の通りに定義しましたが、別の文献などみると全然違うこと書いてあることもあると思いますのでご注意くださいね。

文中にある、

セキュリティ業界的に言えば、認可はもうちょっと違う意味に使われる場合も多い。

なんらかの手段で認証された人/モノが、その行為を行う権限を持っているかどうかを決定するのが認可であり、これは通常機械的に行われることが多い。

さらに、認証を経なくても認可されていることさえ証明できれば、特定の機能を利用できる、などの機能を提供するシステムもあるのだ。

というところは、ACL(アクセス制御リスト)を意識して書いています。いやあ、この辺は難しい。あんまり細かく突っ込まないで読んでいただけると助かります……。

それから、現在第12回を執筆しているのですが、第14回あたりからネタがつきますので、こっそり認証ネタのありそうなフィクションを教えていただけると嬉しいです。


追記:今回早期入稿していて(ペースとしてはいつもと同じだけど)、今日掲載されたのは年末進行のせいかなあと思っていたのですが、担当編集Mさんが今日を第2木曜日だと勘違いしていたということが判明しました。あちゃー。本当は来週上がるはずの記事でした。というわけで、次回掲載は28日(木)とちょっと開いてしまいますが、お楽しみに。

niconico(く)の発表会の一番の大失敗とは

久々にこんなにもひどい発表会を見た、というのが第一印象です。

多分、取材に行った各社の記者さんたちもどう書こうか困惑してるかと思います。ネットでも色々書かれていますが、自分的に何が一番いけなかったのかを分析してみたいなと思ってつらつらと書いてみることにします。


結局のところ、インフラ周りの一連の障害・不具合について、川上さんが危機感を持ってないところが問題なのじゃないかと思うのですね。記者の質問では「一番大きな問題だと思っている」とは言っているのですが、本心からの言葉なのかは疑問です。

この発表会は、おもちゃのような新機能をいくつも見せることはせずに、まずは誠心誠意、今までプレミアムであったユーザーへの謝罪、そしてこれからのロードマップを見せる、それが必要だった。その上で「One More Thing」としてのデモであれば、十分成功したのではないでしょうか。

何も利害関係者はドワンゴとユーザーだけではないのです。チャンネルにコンテンツを出しているCP各社は、ニコニコの障害起因でニコ生が落ちたり配信動画に不具合が出るたびに叩かれています。また、広告出稿者にしても、これだけ不具合の起こるサイトに出稿したいかと言われれば、首をかしげるところはあると思います。

技術的なことなので、解決の目処がつきづらい、わかります。技術者に日付を切ることで追い詰めたくはない。わかります。それでも川上さん、あなたは約束をしなくてはならなかった。「半年待ってください」では、ダメです。もっと細かく、こういう風に動きたいと思っている、だから待ってくれと言わなくてはならなかったのだと思います。

2017年4月の超会議での発表は、実はみんな覚えているのです。やっぱりサービス品質がモダンではないところに危機感は抱いていたんだ、ちゃんと解決してくれるつもりなんだと。それに対して、今回のこの発表会は、いくらなんでも酷すぎます。

川上さん、私たちは、あなたの口から聞きたいのです。「すまなかった。やっぱり難しかったんだ。これからこのような手を尽くす。だから、どうか半年だけ待ってくれ」

私は個人でゲーム実況のニコ生をしていますが、今日の発表会のせいで「Twitchに移れよ」という無言の圧力を、かなりの人から受けました。それでもニコニコには残るつもりです。ですから、どうか。お願いします。


11月30日追記:
川上さんから文書が出ました。見守りたいと思います。

TypePad.comからWordPress.comへ移転しました

というわけで、リニューアル第一弾として長らく使っていたTypePad.comからWordPress.comへ移転いたしました。

TypePadも日本から撤退して久しかったからですからね。WordPressだとモバイル対応もしていますし、投稿用のツールも多いので、色々使い勝手が良いというところがあります。

これからぼちぼち更新していこうかと思っておりますので、よろしくお願いします。

BRAG ZAKATO HEADLINE REBOOT!!

遅くなりましたが、帰ってまいりました。

10年間も放っておいたブログなので色々と整備しなくてはならないのですが、取り急ぎご挨拶させていただきます。

現在、株式会社パスロジ様のオウンドメディア「せぐなべ」にて「架空世界 認証セキュリティセミナー」という連載を隔週でやらせていただいています。

そのほかのお仕事のご相談は<brag@zaka.to>までメールにてお知らせください。